取り合えず、力の限り叫んだ。
そして泣いた。なんかリアルに泣けてきた。
頑張ったんだなあ。跳ね馬。
あの雲雀に、あの!こむずかしくて人の話聞かない雲雀に!指輪を嵌めさせて、ましてや炎の出し方まで教え込んで。
「うるさいよ知らないよどうでもいいよ。それよりもっと本気できなよ」
とトンファー構えて向かってくる戦闘マニアに、
「いいから聞けって!いいか?これからはリングの炎が重要になる」
とかなんとか言って。
夕日が沈みかける屋上で、
「いいか?夜寝る時も、風呂入る時も、これを外すなよ?これさえあれば、どんな状況だって、お前を守ってくれる」
「いらないよ」
「そう言うなって」
ははは、と笑いながら、眠そうに欠伸をする雲雀の手を取り、指にボンゴレリングを嵌めてやるディーノ。
「恭弥……死ぬなよ?」
セピア色の屋上でのプロポーズまでを、脳内受信しましたよ……っ!!
はああああー……もう一回言う。
泣いても……いいですか?
なんだろうな。この奇跡は。震えが来るような、ヤツらの歴史は。
皆知ってるかい?
奇跡ってのは、遠い世界で起きてるんじゃない。
今、この瞬間、ジャンプ誌上で起きてるんだぜ?
今日ばっかりは、ディノヒバ者は力の限りに叫んでも許されると思います。
ディノヒバは本当にあったんだ……っ!(パズー風に)
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