歴史が動いた日

今日ほど、この言葉、この台詞を叫び倒したいと思った日はない。

キ、キ、キ、キタ―――――――――！！！

来たね！キタ！きたよ！来たよね！！
もうね。泣けた。素で泣いた。軽い震えまできた。

あーそっかそっか。来たんだね。とうとう、来たんだ。始まるんだ。

……わー、どうしよう。本当に震える。なんだか怖い。嘘みたいで、夢みたいで怖い。

うん、ちょっと落ちつこう。落ち着きます。
とりあえず、人間の言葉を喋れるようになるくらいまでは、落ち着いてから改めます。

とりあえず、これだけ。
ボス、着替えたのかな。いそいそと着替えたのかな。

はっ！俺としたことが！この姿のままで会ってもきっと恭弥には分かってもらえない！あいつに気付いてもらうには……そうか！あの衣装だな！ようし、ロマーリオ！急いで手配だ！！

とかゆって、10年前の衣装、引っ張り出してきて、着たのかな。
そうでもないと、説明がつかないと思うんだ。
闇の世界生き抜いてきた32歳の男の、あれは姿じゃあないと思うんだ。
なんでモフモフ！よりによってモフモフ！
しかも髪型も、わしゃわしゃしてて、なんか変だし！無理に若作りしてる割には、顔とか骨格とかは立派に32歳だから、なんか不自然だし！顔、こゆいし！無駄に、エロいし！！

……はあはあ。どうしよう。どうすれば。
不必要に高飛車な、上から目線のあの男、来週から、そりゃあ、ありとあらゆる言葉で、雲雀を煽ると思うのです。
ただでさえ、17歳の差があって（！！！）　体格差だって、尚いっそう広がってるし（！！）　強さだって差がひらいてて（そうであってほしい！）　力の差は歴然なのに、更に言葉で、煽るわけです。
雲雀を動かすにはそれが一番だから。

……ど、どうしよう、それって、どんな同人展開！！
ありとあらゆる言葉責め……ムチを使っての、めくるめく調教の日々！
……あわわ……だ、駄目ーっ！
友情・努力・勝利　の週刊少年ジャンプで、そんな、フシダラナ展開、駄目ぇぇぇ―――っ！！

……はあはあ。駄目だ。全然落ち着けない。落ち着いてなんかいられない。
ある意味、今夜だけは、ディノヒバ者は、声も限りに叫んでもいい日だと思われます。
歴史が動いた日、だからね。
ディノヒバの歴史が、動いた日、だから。

ああ全然語りたりない。です。
今夜は、祝杯だ～っ！！